座るたびに、小さくグラッ。そのまま使うのは気になるけれど、まだ気に入っている椅子。まずは座って試すのをやめ、ねじの緩みなのか、部材そのものの傷みなのかを確認します。
まず、ここから。
このページで進めるのは、説明書に沿ったねじ・ボルトの確認まで。脚の割れや木の接合部の緩みは、接着剤を足せば安全になるとは判断しません。
確認中は座らない・踏み台にしない。ひび割れ、部材の抜け、金具の破損が見える場合は使用を止め、メーカーや家具修理店へ相談してください。
いま、どんな状態?
ねじ式で、説明書があり、割れもない:説明書に沿って確認
必要な工具のサイズと、締める順序を先に確かめます。
締めても空回りする・何度も緩む:締め直しを止める
ねじ穴や金具の傷みを疑う段階です。長いねじを独断で追加しません。
木の接合部が抜ける・脚に亀裂:使用を中止する
体重を支える部分の問題です。接着剤だけの補修をこのページでは勧めません。
IKEAは、複数のねじは一か所ずつ強く締めるのではなく全体を仮止めしてから少しずつ締め、組立て後は水平な場所でぐらつきを確認するよう案内しています。個別製品の組立説明書が優先です。
必要なもの・買わなくていいもの
作業時間は実測していません。説明書の確認、清掃・乾燥、相談にかかる時間は別です。
適合する工具を所有し、部品交換が不要な場合。安全性を保証する金額ではありません。
適合するドライバー・六角レンチ(手持ち・付属品を優先)
ねじ頭に合うサイズを説明書で確認。電動工具を新しく買う必要はありません。
床と家具を保護する布(手持ちで十分)
転倒しない姿勢で点検できる場所を用意します。
純正のねじ・金具(不足がある場合だけ)
品番を確認してから。長さや形が似ているだけのねじで代用しません。
順番に、確認してみよう。
1. 椅子の構造と説明書を確認する
座面裏などのラベルから商品名・型番を確認します。メーカーの組立説明書で、ねじ式なのか、接着された木組みなのかを見分けます。構造が分からない椅子を、確認のためだけに分解しないでください。
2. 座らずに、目で傷みを探す
安定した明るい場所で、脚、座面との接点、金具を見ます。割れ・抜け・欠けがあれば使用を中止。点検しにくい重い椅子は、一人で無理に裏返しません。見えた場所を撮影して相談に使います。
3. 説明書で指定されたねじだけを確認する
部品の欠損がなく、ねじ固定の緩みだけと考えられる場合に限ります。適合する手工具を使い、製品指定の順序と締め方で確認します。複数のねじを一か所ずつ極端に締め込まず、全体の位置を整えるのが基本です。空回りや異音があれば止めます。
4. 水平な場所で、接合部を再確認する
椅子を戻し、座らずに状態を見ます。ねじ・部材にまだ動きがあるなら完了ではありません。何度も緩む場合も使用を再開せず、メーカーに状態を伝えます。
5. 確認日と変化を残す
「右後ろの脚付近」「どのねじを確認したか」「緩みが再発するか」をメモしておきます。短時間ぐらつかなくなったことだけで、耐荷重や長期的な安全性を認定することはできません。
木工用ボンドを買う前に。
木組みの接合不良と、ねじの緩みは別の修理です。IKEAも、木へ直接固定するねじを取り外すと強度が下がる可能性を案内しています。むやみに分解せず、元の構造に合う修理を選びます。
ここから先は、無理しない。
・脚・座面・接合部にひび割れ、折れ、抜けがある。
・ねじが空回りする、欠損している、何度も緩む。
・木組みの接着修理、昇降機構・折り畳み機構の修理が必要。
メーカーに部品の取り寄せ可否を聞く、家具修理店に接合部を見てもらう、という次の手があります。手持ち工具で終わる修理なら、無理に商品を買う必要はありません。
よくある質問
Q. ぐらつきが小さければ使い続けていい?
小さいという理由だけで安全とは言えません。どこが動いているかを確かめ、原因が分からない場合は使用を止めて相談します。
Q. ねじを接着剤で固めればいい?
指定外の接着や固定をすると、必要な分解ができなくなることもあります。このガイドでは製品指定のない固定剤を勧めません。
参照資料
IKEA:組立ておよび部品取り付けのポイント — ねじの仮止め、締付けの順序、組立て後の確認。
IKEA:組み立てた家具を解体して再度組み直すことはできますか? — ねじ固定部の構造、解体時の強度低下への注意。
製品の取扱説明書と現物の状態を優先してください。本記事はメーカー資料をもとに編集しており、実物を用いた検証・専門家監修は行っていません。